塩酸メデトミジン
簡単な紹介:
塩酸メデトミジン、CAS番号は86347-15-1、分子式はC13H17ClN2、分子量は236.74、融点は164℃~166℃です。
塩酸メデトミジンは、α2アドレナリン受容体作動薬であり、獣医学分野では主に鎮静、鎮痛、麻酔補助に使用されます。

作用機序:
中枢および末梢のα2アドレナリン受容体を活性化し、交感神経の活動を抑制することで、次のような効果が得られます。
♔ 鎮静:動物の不安や活動を軽減します。
♔ 鎮痛剤:痛みを和らげます。
♔ 筋肉の弛緩:検査や手術の補助をします。
塩酸メデトミジン(メデトミジンHCl)の仕様:
テスト項目 | 仕様 | |
外観 | オフホワイトから白色の粉末 | |
識別 | 化学物質の識別 | |
赤外線分光法 | ||
塩化物の同定 | ||
pH値 | 3.5~4.5 | |
溶液の透明度と色 | 無色透明、濁りや色がある場合、濁度1以下、黄色1以下 | |
強熱残留物 | 0.1%以下 | |
関連物質 | 最大単一不純物 | 0.2%以下 |
総不純物 | 1.0%以下 | |
重金属 | 10ppm以下 | |
乾燥減量 | 1.0%以下 | |
残留溶媒 | メタノール | 0.3%以下 |
アセトン | 0.5%以下 | |
ジクロロメタン | 0.06%以下 | |
分析値(無水物基準) | 99.0%以上 |
主な用途:
▲獣医麻酔:必要な麻酔薬の量を減らすために、ケタミンなどの薬剤と組み合わせて使用されることがよくあります。
▲ 術前鎮静:挿管や手術を容易にします。
▲診断・検査:画像検査中は動物を静かにさせてください。
▲ 野生動物管理:大型動物や危険な動物を安全に捕獲するために使用されます。
特徴と利点:
★ 速効性:通常5〜15分以内に効果が現れます。
★可逆性:この効果は、α2 受容体拮抗薬 (アチパメゾールなど) によって逆転させることができます。
★高い安全性:適切な用量であれば、ほとんどの動物に十分耐えられます。
薬剤形態:
※通常は注射(静脈内または筋肉内)で、具体的な使用方法は獣医師の指導が必要です。
パッケージ:
10g/袋、20g/袋、50g/袋、100g/袋、500g/袋、1kg/袋またはお客様の特定の要件に応じて対応いたします。

保管条件:
使用する前に、未開封の元の容器に入れて涼しく乾燥した場所に保管し、直射日光、熱、湿気を避けてください。
貯蔵寿命:
上記の条件で保管した場合、製造日から 24 か月です。